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  • 執筆者の写真Yasushi Kawakami

「精読」or 「多読」??


「読解力をつけたいのですが、精読と多読、どちらが大事でしょうか?」という質問を受けることがあります。

そんなとき、私はいつもこう答えます。「精読した内容を多読してください」と。

精読と多読は別のもので、それぞれに特化した教材があるように思われているかもしれませんが、私はそれは違うと考えています。どんな記事であっても、読解力を培う教材になりえるのです。

では、どのやり方でトレーニングすれば効率的でしょうか。

私のやり方はこうです。

①まず、自分のレベルと興味範囲にあった記事を選びます。

おもしろそう!と思える内容の記事であれば、少し難しいかな・・・というレベルでも大丈夫でしょう。

②さっそく読み進めます。ここでは分からない単語・熟語はすぐに意味を調べず、しるしをつけていくだけにします。

これは長文を読むうえで重要な文脈の理解を妨げないようにするためです。

③一通り読み終わったら、記事の内容を自分なりに「こんな感じだった」と文章でまとめてみます。短く、簡潔であるほどよいです。もちろん、「全然読めなかった・・・」という場合もあるでしょうが、それでも出来る限りまとめてみましょう。こうすることで、のちのち内容の理解度チェックになります。

④ここで初めて分からなかった単語や熟語の意味調べをしていきます。私の場合、直接記事にペンで書き込んじゃいます。わざわざ単語帳なんかに書き込むのもめんどくさいからです(笑)

⑤もう一度読んでいきます。すると、これまで不明瞭だった内容がずいぶんはっきりしてきます。読み終わったら、また記事の内容のまとめです。1回目のまとめが的確で、2回目のまとめとほぼ変わらないときも稀にありますが、たいていは1回目でうまく読めていなかった部分が浮き彫りになるかと思います。

その上手く読めていなかった部分は、自分の読解力不足を反映しているわけですので、前後を何度も読み返すように心がけましょう。

⑥ ここで「使える英語」にするための重要なアクティビティ、「音読」を行います。これにより、黙読よりも理解度が飛躍的に高まりますし、時にはそこで使われたフレーズが、英語で会話しているときにスッと口をついて出ることもあります。

と、まあこんな感じなのですが、実際にこのプロセスを踏むことで、私自身飛躍的な読解力の伸びを体感しています。多少時間がかかるように思われるかもしれません。が、「自分が完全に理解している内容を、繰り返し復習する」ことが最速にして最良の勉強スタイルであることに疑いはありません。

最初にも書きましたが、「精読した内容を多読すること」で読解力は向上します。①~⑥のプロセスに終わりはありません。特に自分が興味がある分野の記事であれば、それこそ繰り返し多読を行いましょう。読解力のアップが実感できるはずです。


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