Yasushi Kawakami
記憶力に頼る勉強はもうやめよう!
「単語が覚えられないんです・・どうしたらいいでしょう??」
こんな質問をたびたび受けます。
私のクライアントのこの方もそうでした。
学習ノートを見せてもらうと、びっしりの英単語と、その横には日本語訳。文字で埋め尽くされたノートは辞書さながらです。
どうやって覚えようとしているのかと聞いて見ると、
「たまに見かえすようにして、暗記するようにしている」
とのこと。
残念ですが、この学習法ではあまり成果は期待できません。
それは、この学習法が「学生の頃の学習法そのもの」だからです。
実は、私たちの記憶力のピークは8〜9歳頃と言われており、その後は年齢が高くなるにつれて落ちていくのです。
ですので、「単語を丸暗記しよう!」などというのは私たち大人にとって非効率的であり、取るべきアプローチではないのです。
では単語を覚えるのは諦めるしかないのでしょうか。
そんなことはありません。
機械的な暗記力は子供にはかないませんが、これまでの人生で得た知識や経験を新しい情報に組み合わせることで、いくつになっても記憶力は補強できるのです。
例えば、ただ単語を見て暗記するのではなく、その単語を軸とした文章を作り、ストーリー性を持たせる、といった感じです。さらに自分に関連付けて、その場面が生き生きとイメージできるような文章にするとなお良いです。
Ex) adorableという単語を覚える時
My niece Aki chan is so adorable! という自分に関連深い文章の形にしてみる。
また、脳は身体を動かすことで活性化するので、文章を声に出しながら何度も書き写すというトレーニングを行うと更に効果的です。
リンクスビジネスイングリッシュではこれを
音書(おんしょ)トレーニングと呼び、音読と合わせ、日頃の学習に取り入れてもらっています。
その効果は抜群で、先に紹介した暗記ができないとお困りの方も、今では新しい単語に出会っても苦にならないとのこと。
効率的に新しい知識を吸収するための、大人の記憶法。参考にしていただきたいと思います。