Yasushi Kawakami
偶然の再会! Serendipity について
さて、私はつい先日、元NHKアナウンサーで朗読家の青谷優子さんの英語朗読セミナーに参加してきました。
青谷さんのプロフィールはこちら。
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http://greenvale.blog.fc2.com/
朗読会の内容についてお伝えしたいのは山々なのですが、実は、この朗読会で驚くべきことが起こったので、お話させていただければと思います。
自分たちで実際に朗読にチャレンジしてみる時間があり、参加者の何人かが前に出て例を示したのですが、そのなかに見覚えがある方がいらっしゃいました。
「似てる・・でも、まさか・・」
意を決して話しかけてみると・・・
私が高校生のときに、英語を教えてくれた恩師だったのです!
約20年ぶりの再会!しかも私が英語に興味を持つきっかけを作ってくれた方で、大変厳しくもあり、優しくもあり・・この先生のおかげで英語が初めて楽しいと思えたのでした。
いつか会えたらお礼を言いたいとずっと思っていた人です。先生も、私のことをうっすら覚えてくれていて、再会をとっても喜んでくれました。最後はハグして、再会を約束して別れました。

これまでの人生でみなさんにも、こういう経験はあるんじゃないでしょうか。
こんな状況を表すピッタリの英語があります。
それが
serendipity(セレンディピティ)です。
素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ること という意味です。
例文)I happened to meet my former teacher again by sheer serendipity.
全く予期していなかった偶然の幸運により、恩師と再会しました。
この言葉は、あるイギリスの小説家が作った造語で、『セレンディップと3人の王子』という童話に由来します。
童話の中の王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さによって、彼らがもともと探していなかった何かを発見するのです。
このことから、思いがけない幸運を表す言葉として、彼はserendipity という言葉を使い出したんですね。
今では、すっかり有名になった言葉で、辞書にも載ってます。
知人に誘われた今回の朗読会、もし参加を渋っていたなら、きっとこの幸運には出会えなかったでしょう。
思いがけない幸運は、新しいことにチャレンジすることで初めて訪れるということを、改めて教えてもらいました。